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真珠の欠片だって無価値

【中間進化杯優勝構築】結実ジオシビビ【ポケモンSV】

OutRage'sSymphoniaPresents:vol.1 中間進化杯

おはよう世界 ましゅまろです。

今回は身内大会として中間進化ポケモンのみ使用可能なルールの大会に参加した時の構築記事です。

考察し甲斐のある面白いルールでの対戦だったので,構築記事自体も考察段階での思考を中心として書く事にします。

是非最後までよろしくお願いします。

以下常体。

 

レギュレーション概要

中間進化(3段階進化の中間ポケモン)のみ使用可能

カミッチュは使用不可

使用可能ポケモン

使用可能ポケモンの一覧表に関しては以下URLからお願いします。

note.com

 

・Single:オフィシャルルール1を採用

・BO5(3点先取)形式を採用

 

コンセプト

・高火力ポケモンが少ないデフレ環境なので,なるべくサイクルを回す。

・全ての構築形式に対応出来るサイクル重視のスタンダード構築。

・テラバーストを採用しない事でテラスタルに頼らない。

 

構築経緯

中間進化ポケモンの中でも高耐久から塩漬けを撃ててかつ単体性能の高めな,HB鉄壁+ボディプレス型ジオヅムを輝石枠として採用した。

ジオヅムをHBにする上で,相手のレアコイルやゴーストなど,ジオヅムが不利を取る特殊高火力に対して明確な引き先を用意する必要がある。

その上で,対面操作技を持ちサイクルパーツとして介入出来るHDチョッキシビビールを採用し,2体を軸とするサイクル重視のスタンダード構築を組む事にした。

 

環境に強いフェアリータイプがおらず,相対的にドラゴンタイプを強く動かせる点や,全体的に格闘技の通りが良い点など,部分部分で5世代環境に似てる点がある事に気づき,思考を現行の9世代環境から5世代環境に少し寄せる必要があると感じた。

2体でサイクルを回す上で最終的に通すエースポケモンを採用する必要があるので,上記の考察を参考に,エースとなるポケモンをドラゴンタイプにする事にした。

その上で,考察当時のランクマ環境(S11序盤)でダイススケショガブリアスがプチ流行している点からヒントを得て,ダイススケショ型ガバイトをエースとして採用し,基本選出とした。

 

上記の基本選出では「サイクルを回して裏のエースを通す」動きがメインとなってくる。

その上でサイクル破壊が可能なポケモンに対して戦う事が出来ないと思ったので,相手の展開・対面構築に対して動ける対面駒が必要だと感じた。

その中で,ある程度の受け崩しにも長ける根性火炎玉ドテッコツ,構築全体が物理に偏っているので,対面的に撃ち合える特殊ポケモンとして襷道連れ+アンコール型ゴーストをそれぞれ採用した。

 

元々最後の枠はジオヅム対策として出てくるハリボーグや隠密マント持ちなどに対して強く出られるHDコットンガードポポッコで組む予定だったが,構築全体で若干低速に寄っている点を考慮し,スカーフ枠を設定する必要があると感じた。

その上で,数値自体が高くサイクルを回しやすいASスカーフキリキザンを採用し,そのまま構築の完成とした。

 

単体解説(採用順)

ジオヅム

@進化の輝石

テラスタイプ:フェアリー

特性:清めの塩

調整:腕白(B上昇C下降)

167(252)-80-167(252+)-×-86(4)-55

塩漬け ボディプレス 自己再生 鉄壁

 

物理受けの輝石枠であり本構築のMVP。

運用方法は従来のキョジオーンとほぼ同じで,技選択の一手一手が非常に重要になってくるのも変わらず。

輝石を採用している関係で,持ち物が残飯ではないので体力管理が難しい点には注意が必要。

上記と同じ理由で,守るを搭載するメリットが従来のキョジオーンよりも少なく(塩漬けの定数ダメ稼ぎには有効),守るを採用しなくても強い立ち回りが出来る鉄壁+ボディプレスで採用している。

塩漬けを拒否してくる身代わりに対しても,ボディプレスを搭載している事で相当な不利展開に持ち込まれる事が少なくなり,本来対応不可能な相手にもある程度抗う事が出来る。

ガバイトジヘッド,ドロンチなどの強力なドラゴンタイプが環境に多く存在しており,ドラゴン技の一貫を切る必要があるため,テラスタイプはフェアリーにしている。

これにより,ジオヅムを崩してくる根性火炎玉ドテッコツや,腹太鼓搭載のニョロゾマリルに対してもある程度抗えるようになる。

 

塩漬けの定数ダメが本当に偉く,相手が本来引きたくないタイミングであっても,塩漬けの定数ダメを拒否するためだけの消極的な交代を強要する事から,そのターンに鉄壁や自己再生を合わせる事で有利状況に持ち込む事が出来たり,ボディプレスと合わせて裏の圏内に入れたりと,塩漬けを撃つだけで立ち回りの幅が無限に広がるのが優秀すぎる。

 

シビビール

@突撃チョッキ

テラスタイプ:鋼

特性:浮遊

調整:生意気(D上昇S下降)

171(244)-105-90-97(12)-134(252+)-40(個体値0)

放電 叩き落とす ボルトチェンジ 蜻蛉返り

 

特殊受けのクッション枠。

シビビールの主な要点として,ボルトチェンジと蜻蛉返りによる対面操作と叩き落とすでの荒らし性能(後述する)が挙げられる。

電気タイプ+浮遊の固有性能により弱点がないのが強力で,地面の一貫を切れるほか,不意の初見殺しテラバースト(ハバタクカミの地面テラバ,マスカーニャの氷テラバ的な)に破壊される事がないのがクッションとして相当優秀なポイントになっている。

最遅にする事で相手の下から対面操作技を撃って有利対面にする動きを可能にしやすくなる。

テラスタイプはドラゴン半減でかつ耐性が優秀で浮遊とも噛み合いの良い鋼。

 

ガバイト

@イカサマダイス

テラスタイプ:フェアリー

特性:鮫肌

調整:陽気(S上昇C下降)

143-142(252)-86(4)-×-75-147(252+)

地震 スケイルショット 身代わり 剣の舞

 

物理アタッカーであり本構築のエース。

この環境では強いフェアリータイプがおらず,その分ドラゴンタイプを強く動かしやすくなる点を評価し,今回はドラゴン枠としてガバイトを採用している。

運用方法は従来のダイススケショガブとほぼ同じで,剣の舞を絡めつつスケショを撃って自身が抜きエースとなり,対面から相手を崩していく役割を持っている。

スケショでBが下がってしまう事から,ドラゴン物理ミラー(主にガバイトジャランゴ)対面で不利を取ってしまう点を考慮し,テラスタイプはドラゴン技の一貫を切る事が出来るフェアリーにしている。

スケショは当てれば強い。

 

ドテッコツ

@火炎玉

テラスタイプ:毒

特性:根性

調整:意地っ張り(A上昇C下降)

161(4)-172(252+)-105-×-102(252)-60

マッハパンチ ドレインパンチ 冷凍パンチ 叩き落とす

 

物理ミラー対面最強の受け崩し枠。

ガバイトで崩す事の出来ない受けポケモンに対して,受け崩しを行なってもらう。

シビビールの対面操作技から場に着地させる事で火炎玉をすぐに発動出来て,初手から高火力を押し付けるプランを取る事が可能になる。

シビビールと同じように叩き落とすを使えるのが優秀で,相手の受け特化輝石枠に対して叩き落とすを撃つ動きが出来る(叩き落とすに関しては後述する)。

テラスタイプは最初はフェアリー半減を評価して鋼にしていたが,ドテッコツミラーで撃ち負けてしまう点を考慮して毒に変更した。

構築で重めなリングマに対して強く動けるのは嬉しい。

 

ゴースト

@気合の襷

テラスタイプ:ノーマル

特性:浮遊

調整:臆病(S上昇A下降)

121(4)-×(個体値0)-65-167(252)-75-161(252+)

ヘドロ爆弾 シャドーボール アンコール 道連れ

 

対面最強の特殊アタッカー。

運用方法としては従来のゲンガーとほぼ同じで,目の前の相手を対面から処理しつつ,裏から出てきたポケモンに対して道連れ+アンコールを決める動きをする。

テラスタイプは,ゴースト技を透かしてアンコールで縛る動きが出来るようになるノーマルにしている。

 

中間進化環境の中でも特殊技の火力が頭一つ抜けた性能をしているので,対面駒としてのゴーストは入れ得な気がする。

特性が浮遊なのが偉く,キリキザンやジオヅムに対して撃ってくるであろう地面技に対して引き,上からアンコールで縛るプランを立てる事が可能になるのが優秀。

キリキザンに対する打点がないが,スカーフでなければ恐らく不意打ちを撃ってくるため(スカーフならそもそも上から倒される。),それに対して道連れ+アンコールが刺さる事から深く考えないようにした。

 

キリキザン

@拘りスカーフ

テラスタイプ:フェアリー

特性:負けん気

調整:意地っ張り(A上昇C下降)

141(4)-194(252+)-120-×-90-122(252)

アイアンヘッド 鬱憤晴らし ハサミギロチン ステルスロック

 

高速物理アタッカー兼スイーパー枠。

キリキザン自体の数値が高く,上からの高火力の押し付け性能が強力でかつアイヘ怯みなどもあり運勝ちを狙う事も出来る。

スカーフギロチンを3連で当てたら楽に勝てそうだったのでギロチンを採用したが,本戦直前に「スカーフギロチンを3連で当てる…?」となったのでほぼ撃たなかった。

悪技は辻斬りと鬱憤晴らしで迷ったが,威力が若干高く,一応負けん気との相性も良い鬱憤晴らしで採用する事にした。

最後の1枠はサイクル下で有利に動くためのステルスロックを入れたが,実際一度も撃たなかったので,ミラーに強い格闘技の方が良かった気がする。

 

要点

"輝石枠"と"叩き落とす"の存在価値

中間進化環境において最も重要になってくるのが"輝石枠"であり,実質的な数値の底上げに影響する事から構築の軸になりやすい。

1体に持ち物枠を割いて構築の軸とするのは,6・7世代の"メガ枠"に似ており,それに伴って,まずはメガ枠と違う輝石枠のみにある弱点を探す事にした。

 

メガ枠にない輝石枠の弱点として…

①A・C数値自体に影響はない(必ずしも輝石枠が火力を出せる訳ではない)。

②叩き落とすやトリック等に対する耐性がない。

 

まず①に関して,輝石に火力上昇の効果はなく,火力を出せるポケモンに輝石を持たせない限りは輝石枠が火力を出せる訳ではない。

その事から,攻めよりも受けに回る方が強く,中間進化環境の受けポケモンの中でも最強格であるジオヅムを輝石枠とし,サイクルを回せる構築を組む事にした。

次に②に関して,メガストーンは叩き落とすやトリックが無効だったが,輝石にその効果はなく,構築でそれらの要素を組み込む事で自分と同じ受け思考の構築に対する解答とした。

その際,場に展開する事の多いクッション枠であるシビビール,場に居座る事の多い受け破壊枠であるドテッコツに叩き落とすを採用する事で,撃つ機会を無駄なく増やす事が出来る。

 

中間進化環境では,輝石枠を組み込んだサイクルで輝石枠を如何に強く動かせるか,輝石枠を如何に簡単に対策出来るかが本当に重要で,間違いなくこの環境で勝つ理屈になってくると思う。

 

基本選出と選出圧力

基本選出の「ジオヅム&シビビール+ガバイト」で大体のポケモンを見る事が出来るので,ほぼ全ての試合でこの選出をしていた。

実際はジオヅム&シビビールで回すサイクルが強すぎて,ラス1ガバイトでの詰め状況に持ち込める事は少なかったが,勝てるならそれで良かったと思う。

 

選出画面でのジオヅムとキリキザンの選出圧力が高く,相手視点で塩漬けとギロチンの両方を拒否出来る身代わり持ちの選出を強要するほか,ジオヅムとキリキザンの両方に一貫する地面を撃ってくるポケモンを誘いやすいため,それに対してダイススケショガバイトと特性浮遊のシビビールが刺さる。

 

結果

TNましゅまろ 優勝:8戦中8勝0敗(1戦のみ回線落ちでノーカウント)

 

全戦全勝で優勝する事が出来ました!

前回の大会は悔しい結果に終わったのでその分勝てたのが嬉しいです。

KP(使用率)発表

KP(使用率)に関しては以下URLからお願いします。

note.com

 

以上です。

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おやすみ世界。